Tuesday, February 2, 2010

Starting Over: Can Obama Revive His Agenda?


http://www.time.com/time/politics/article/0,8599,1955401,00.html

By Joe Klein

「思い返してみよ。」大統領が口にした。「医療保険制度改革に取り組んでなかったとしても、この一年は骨の折れる一年だった。」 私たちは、大統領執務室で、医療保険制度改革がどのようにして失敗に陥ってしまったか議論していた。 その日は、オバマ大統領就任一周年を迎える前週の金曜日であり、Scott Brownという共和党員がTed Kennedyの上院席を勝ち取り、 民主党が(共和党による)議事妨害阻止を優位に運ぶことができなくなることでオバマ政権の意向を覆すことになった前週の金曜日であった。 その日は金曜日で、医療保険制度改革における方針を全て進めていくと決定したことが破滅を招く危険な賭けであると思われ始めたのも そのときだった。


私は、オバマ大統領に、ボストン郊外在住で、change(変革)を期待しながら、一年前自身を支持していた人々がどのようにしてオバマ政府を悟ったと考えるか尋ねた。 そして現在、大統領は、製薬会社や保険会社には何も言及せずに、Joe Liebermanに始まり、労働組合、ネブラスカの上院議員Ben Nelson (彼の臨時の低取得者医療扶助制度は国家の問題の種だった)、そして中絶合法化の反対勢力とは折り合いをつけていることをどのように見ているか尋ねた。 「私がchangeを約束したとき、何らかの形で国会議員が自身の選挙区内で事業を獲得しようと努めたり、病院の援助に努めるとは約束しなかった。」と大統領はあいまいに言った。 ところが、後に彼は認めた「ワシントンには政治的習慣がある。それはワシントンでしか通用しない習慣だ。そのことがワシントン外部の人々にとっては 法的には耐えられないことなんだと私は思っている。理解されない感覚だろう。医療保険制度改革が完全にまとまっていないことはさておき、 実際我々はワシントンではかなり良い成果を上げたんじゃないかと思う。が、外から見ると、単にテレビの情報だったり、耳にしたことの全てが報道によるものであったら、人々は間違った印象を受けるかもしれない。どういうわけか、ワシントン内部の人間は、耳を傾けることに時間を割いているんじゃないかとね。」


しかし、どう間違った印象を受けているのか?
大統領は言い張ったんだ、頼りない感じで、一般人の意見を聞くのに多くの時間を使ってきたんだと。しかし、彼はこの一年、国内を飛び回るのと同じ時間を外交にも 費やしてきたようだ。その上経済危機を直に経験してきた。そして狂気と混乱に満ちたワシントンの悪しき問題に向かってまっさかさまに落ちていったのである。 つまり歴代の目標であるアメリカ医療改革問題に立ち向かっていったのだ。そのことは、確かに価値のあることであり、民主党きっての解決されるべき問題の中心で、 長期的に国家経済の将来を考えれば欠くことのできない問題ではあるのだが、多くのアメリカ人にとってはあまり重要なことではないのである。圧倒的多数の人が、 現在受け取っている医療保険に満足しているし、それよりもほかの問題の方がはるかに心配だ、と世論調査機関に言い続けているのだ。ここで問題を明確にすると、 問題は大統領と民主党の考えは国民のものとはかけ離れてしまっているということだった。


非常に多くの問題をよく対処してきたことがかえって不運につながったのだ。オバマ政権は、2009年1月20日に宣誓した時点で直面していた問題についてはもちろん正しかった。 彼は財政崩壊と2つの戦争の真っ只中であり、重大局面を迎えていた時期に就任した。彼は、激動の経済状況を安定化させようと確固たる自制心を持って実行した。 外交においては、アルカイダや、アフガニスタンやパキスタン国境地帯の同盟国と積極的に交戦する動きを見せている間に、アメリカ外交政策を本来の立ち位置に 素早く回復させた。オバマの選択のほとんどが賛否両論のあるものばかりだった。緊急経済対策補助に対しては、ある者には小さすぎると言われ、ほかの者には大きすぎると たたかれた。アフガン問題の深刻化、気候変動への対処の取り組みについては、一方では弱すぎると、他方では急進的過ぎるともみなされた。しかし、それらのどれをとっても 恥ずべきことではなかった。オバマ政権は重要で中身のあるものだった。しかし問題は、問題の一年だったが、政治的に正しい判断ができないのかどうかということのようだ。 そしてその世代の中ではもっとも優れた大統領演説をした人物が、なぜ自分自身を国民に説明することがそんなにも難しいことなのかということのようだ。

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