Tuesday, November 23, 2010
What's So Great About Organic Food?
http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,2011756_2011730_2011720,00.html
By Jeffrey Kluger
自分自身を惨めだと感じる簡単な方法を探していますか?それなら健康的な食事について考えることを忘れて、体が欲しているものをただ食べればよいのです。あなたの体は肉を欲している。脂を欲している。そして塩分や糖分を欲している。食べなきゃだめなら果物や野菜を我慢して食べるけど・・・ただし肉、脂、塩分、糖分を全部食べた後ならね。食べ物がどこからやってきたのか―つまり、産地はどこか?持続的な栽培方法か?家畜の餌に草を食べさせているか?放牧地か?それとも無農薬か?ということについては気にしてる?あなたの体はそんなことには関心がないのです。
けれども、あなたと体はこの試練に関心を持った唯一の人間ではないのです。医者はあなたが食べるべき物について意見がある。家族も同様だ。そして、最近どこにでもいるようなフード純粋主義者にもありすぎるほどの意見がある。彼らは、口に入るものは全て栽培され収穫した後すぐに市場に運ばれるべきだと主張している。あなたがこのことを厄介だと思っても、でしゃばっているとさえ感じても、あなただけではないんですよ。「それは食べ物なんです。生きている証なんです。」とテキサス州立大学の環境歴史学教授であるJames McWilliamsは言う。「我々は皆さんに実用的で高潔な食べ方を推奨します。そして、皆さんがそれをどう実施するかについて信じられないほどに高いハードルを設けているのです。」
理想は、我々が何度も気づかされているように、オーガニック食品に転向すること、加工食品をやめて生鮮食品にすること、スーパーマーケットではなく直営市場にすることである。アメリカ合衆国農務省による最新の統計によると、全食品のうちオーガニック食品は、現在、全アメリカ市場の3%に過ぎないが、我々皆さんがもっと考えなければならない分野なのだ。
それはすばらしい考えのように聞こえるが、我々はその分お金を上乗せすることになる。オーガニックフルーツや野菜は、一般食品に対し1ポンドにつき13~36セント値段が高い。ただし、価格は特定の食品や国の地域によって変動するが。一般的に食料品ストアで売っている牛乳が3.5ドルであるのに対し、ホルモンや抗菌剤無添加と認められる牛乳は平均1ガロンにつき6ドルもする。
さらに、草を食べさせた牛は脂肪含量が少なく、化学物質の入っていない牛乳は明らかに良い考えであるが、オーガニックフルーツや野菜は、言うほど栄養的有効性がないのも明白なのだ。American Journal of Clinical Nutritionの2009年の論文は食品業界に物議を醸し出した。調べた限りビタミンや他の食品成分のうち3成分以外に関しては、オーガニック食品と従来の食品に差異がなく、その3成分のうち1つについては実際、従来食品がオーガニック食品に対しかろうじて上回ることがわかった。
「我々はオーガニック食品と従来食品の間に明確な境界線を引いた。」とMacWilliamsは言う。「しかし科学ではこれらの境界線を引かない。その境は交わっており、データを引き合いに出した議論の両端に人々は立たされているのだ。」消費者が健康を維持し、家族を養おうと努めるためには、その両方を今まで以上に厳しい予算状況下で行なうには、議論はまったく役に立たない。必要とされているのは、議論ではなく、答えなのだ。
フード純粋主義者を無視できない一番の理由は、多くの点で彼らが正しいと言うことなのだ。私たちの食事は確かに我々にとって悩みの種だが、それは地球についても同様のことである。今月初旬に、アトランタにあるアメリカ疾病予防管理センターが発表した文書によると、アメリカ人のおよそ27%は現在肥満であると考えられており(肥満は、標準体重より20%以上超過した状態)、9つの州では、肥満率は最高で30%にも上る。我々は肉を食べ過ぎている。その量は、アメリカ人の男性、女性、子供1人につき、毎年最高で220ポンド摂取している。それに対し、我々のうちたった14%だけしか我々が推奨する“1日フルーツと野菜で5品目”を行なっていない。加工食品は塩分濃度が高く、高フルクトースコーンシロップであふれている。この2つの味は我々は食べずにはいられない味だ。我々は健康的な食事生活を送るためには、アメリカ人1人につき1日2350キロカロリーで十分なのに、現在、3800キロカロリーに相当するだけの十分な食事がアメリカで生産されている。また、そのうちのいくらかは廃棄されるが、多くは棚の上で賞味期限が切れるよりもずっと前に食べ尽くされている。
食べ物が豊富にある状態を維持し、なおかつ消費者が購入し続けられるだけ低価格であるには、多くの工業的な仕掛けが必要であり、仕掛け自身も継続する必要がある。1年間に最大1000万トンの化学肥料がとうもろこしを栽培するためだけに畑に散布され、例えば、そのことによって1990年から2009年で収穫量が23%も増加したが、困難な状況にあるメキシコのペルシャ湾を汚染している有害な排水をもたらす。産業的な事情で飼育された牛は抗菌剤と成長促進ホルモンを投与され、その肉やミルクに化学残渣が残留する。肥満に関する報告あったまさに2日後多角的な論文が発表された。その報告によると、7歳のアメリカ人の女の子が成長期に入る割合が、1990年代後半と比べ2倍になっているという。しかもそれは肥満の流行が原因である可能性があるが、その上、食物を含む環境ホルモンが原因の可能性があるようだ。旬じゃない食べ物がいつでも手に入るために、穀物はある場所で栽培され、市場へ何マイルも運ばれているに違いない。こういったことが、12月にプラムを食べれるのと引き換えに、ひどく巨大な二酸化炭素の跡を残している。
様々な分野で食物戦争が引き起こされているが、最も激しい争いを生み出しているのは肉を巡る戦いである。アメリカ人は、いつも非を認めない肉食性の人種であり、無限に広がる平原で水牛を追い込み、畜牛を飼育しながら成長する国家にふさわしい。しかし後になってそのことが手に負えなくなってきた。アメリカでは、1年間に800億トンという並外れた量の肉を生産しており、そのうち家禽だけでは3500万トンにのぼる。動物たちがほとんど粗末な状態で飼育されていることは今となっては周知の事実である。飼育場でぎゅうぎゅう詰めにされ、高カロリーでとうもろこしを主成分とした食事で満たされ、できるだけ早く屠殺するために移動させる。草で育てた牛では2年半を要するが、食物過多の動物はたった14ヶ月で屠殺されるだろう。
動物がそのような短命で粗野な生涯を送っているという考え方は、他の食べ物にはない肉を巡るオーガニック対商業の議論に利他主義の要素を持ち込んでいる。ちょうど今月に、オハイオ州知事Ted Stricklandは、豚、食用牛、子牛、そして雌鳥の飼育条件を改善することについて、動物愛護団体と州の農家の人たちとの議論を仲裁した。それは、2008年にカリフォルニア州で制定された同様の改革を習って合意がなされた。
「循環器系や神経系に何かが引き起こされるなら、それらの系に気をつける必要がある。」とBevEgglestonは言う。彼は、ヴァージニア州モネタにある明らかに工業的ではない農場EcoFriendly Foodsの所有者で、畜牛、豚、子牛、羊、家禽を飼育している。Egglestonの動物たちは牧草地や小屋におり、食物過多ではなく檻の中で飼育されている。農場には、ふれあい動物園があり、動物が屠殺されるときに清潔で、できるだけ苦痛を与えない状況であることが訪問者にわかるよう、食肉処理場の扉は開かれている。「動物に話しかけたい」Egglestonは言う。「包丁を引くとき、私は彼らに贈り物はいただいております、と知らせたい。」
そのような人道的な対応には本質的な利点がある。草をより多く食べる畜牛はオメガ6s脂肪酸よりオメガ3s脂肪酸の割合が高い。それは癌、心臓病、関節炎のリスクを軽減し、認知機能を改善すると広く考えられているバランスである。牛を牧場の外に連れ出し、食物過多にし、とうもろこしを主原料とした食事をたくさん食べさせると、オメガ3s脂肪酸の量は急激に減少する。
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